前回(僕らの旅1)簡単な数式で、すでに人類は浄土または天国に立っていると書きました。
浄土・天国はすでにある。ここにあるのにたどり着けないのは、見えないようにさせられているんですね、その思考の枠組み(パラダイム)によって。
今回は、現状ある人類最大の欺瞞をクリアにすることで、この社会を形作っている思考の枠組み、その限界をはっきりとさせます。ここをやらないと始まりませんから。
自分の知る限り、これに気づいてローカルで実践している寡黙な方は数多くいるけれど、メディアで核心ついた発言を見ることはまずありません。
理由は簡単です。お金にならないし、それ言ったら自分ののど元にナイフが向けられるからです。核心をついているのに誰も言わないのには訳があるのです。昨今の気候変動問題と、グルテンフリーという二つの現象から欺瞞を明らかにしていきます。

アル・ゴア「不都合な真実」から始まった気候変動に対するアクションは、グレタさんの登場でピークを迎え、現状急速に声が静まりかえっています。ESG、SDGs、ネットゼロ、、、あれだけ大声が飛び交っていたのにどこへ行ったのだろう?これは大きく三つの要因が重なったことにありそうです。
一つはAIの登場。人間の脳を真似するのにクレイジーな量の電力が消費されることの是非や、主体性の喪失というかなり重要な倫理よりも、時は金なり、企業は開発競争に舵を切ったのでCO2排出など言っていられなくなりました。グレタさんは原発にお墨付きを与え、ESG投資を先導してきた世界最大の資産運用会社であるブラックロックは利益が上がらないのを見越したのか、秒で梯子を外してきました。ESGなんて言葉は使わないと。
二つ目はウクライナ・ロシア戦争。ロシアからパイプラインで送られる安価な天然ガスを使用していたドイツなどEUは、天然ガスを止められた影響で自国の経常利益が急激に悪化し、背に腹は代えられなくなりました。CO2排出が少ない天然ガスがベースにあったからこそCO2削減ルールを無理やり押し売りしてきたのに、これまた秒で原子力オーケー、石炭も使うと方向を180度元に戻してきました。あきれるばかりです。
三つ目は第二次トランプ政権の誕生です。かの選挙は長年蓄積したリベラリズム、あるいはグローバリズムへのカウンターが働いた側面もあったので、必然環境問題への国際的な枠組みが見直されました。
およそこの三つの背景があり、環境問題への関心が一気に薄れていったと観てとれます。ニュースや市場で話題になることはおろか、ついには環境問題で先頭を走っていたカリフォルニアで耐用年数をこなした大量のソーラーパネルが埋めて処分されるというありさまに、ヒ素カドミウム鉛ダダ洩れやん!と目をおおっつた人もいますよね?釧路湿原のメガソーラー開発も含め、環境問題を解決しているはずなのに自分たちが何をやっているのか理解不能なところまで来てしまった。普通に考えれば。
数年前の環境先進国ドイツでのアンケートで面白いことを言っていました。気候変動問題は解決すべき課題の上位には来るけれど、自分たちに行動変容を迫られるのは嫌だというものでした。問題は解決してほしいけれど、誰かお金で解決してね!と。
ここで欺瞞が浮かび上がってきます。
果たして地球温暖化含め環境破壊は一体誰がしでかしたのだろうか?温暖化の諸悪の根源としてCO2をでっちあげて(それら物質の一つに過ぎないのに)、ビジネス化して誰が潤ったのだろうか?あげくのはてタンチョウヅルを生息地から追い出そうとしている。
周りを見渡そう。燃費が極端に悪い者がいる。自分を棚に上げて悪はCO2だとでっちあげ、金で解決しようとしているタチの悪い、、、そう人間。
近い将来AIとロボティクスの誕生で私たちの生活は各段と良くなるに違いありせん。その行く末はソファーでポテチをほおばる姿でしょうか?病気や四肢の不自由などはテクノロジーで解決されることを強く望みますが、最先端を行く、かの国の人々を見て、正しい方向に進んでいるのか、あるいは格好がいいのかもう一度立ち止まって考えるのが良い。消費されることの無い皮下脂肪をたくさんためて環境問題などどの口も言えないはず。それはかの国だけでなく一部の貧困国をのぞいてどこの国の住人にもあてはまる。
問題は人間自身にあるのです。

昨今話題になったグルテンフリーについてもおかしなことが垣間見れます。
小麦に含まれるグルテンにより不調になる人がいるということで小麦を避ける食事療法が大きく広がりました。
症状のある人に広まっただけでなく、一般の、ダイエットにつながるところまで浸透し、「小麦悪」が支持されていました。
もちろん食べて不調になるのなら避けることが大切です。
しかし、それ以上に小麦が目の敵にされ、普通のスーパーにもグルテンフリーの商品が陳列していたのを見たときには、ああ、マーケティングにしてやられてるなと感じたものです。
グルテンが引き起こすセリアック病やリーキーガット症候群などは昔にはない疾患で、アトピーのように現代発症した自己免疫疾患の一つです。つまり近年の疾患です。
もう一歩掘り下げてみます。
中国の漢方のマスター、アメリカ大陸のメディスンマン、アーユルベーダの聖者たちが太古から小麦の害悪に警鐘を鳴らしていたのなら理解できます。あらゆる植物、鉱物の微量の毒や効能を判断するマスターたちが小麦について言及してこなかったのはなぜでしょう?小麦だけ見逃すなんてことはないですよね。少なくとも世界中で食べられてきた史実から小麦を害悪とするような事実は最近までなかったということです。
原因を探ってみます。
多くの自己免疫疾患の説として、下水などの衛生環境が行き届いたことによる、きれいになったことの代償があげられます。さらには抗生物質の爆発的な仕様で、近年腸内環境が劇的に変化し、これまで普通に食していた一部の食品やライフスタイルが炎症を引き起こしてしまう。
さらにはグルテンはモチモチ感の成分でもあるので、品種改良を重ねて必要以上にモチモチ感を強めた小麦を作ったことも起因します。
そして近年豊かになり過食になった。
以前にはなく、近年大きく変化した小麦環境、腸内環境を鑑みると、実は人間側に問題があるのは間違いないでしょう。
我らが人類はこと自分たちに内在する問題を棚に上げ、小麦を害悪と、いとも簡単に言ってしまう。
肥沃三角地帯、チグリスユーフラテスあたりで起こった農。それは小麦を育てるという人類史上まれにみる革命でした。生産、備蓄、一年を通した計画、、、狩猟採取時代の全員総出動、その日暮らし的なライフスタイルから、農耕になり政治家、文人、武人をやしない、高度な文化を発展させ現代にいたるのは小麦と共にあったからと言っても大げさではないのです。にもかかわらず悪者にでっちあげる、、、
ここで問題を整理します。
以上、気候変動、グルテンフリーの問題が語るものは、今の思考の枠組み(パラダイム)で問題解決をしようとしても、自分が引き起こした結果を無視して、誰か、何かを攻撃することでしか成り立たないので、環境問題も、健康問題も至極大切なことなのだけど、対策は上っ面でかる滑りになってしまうんです。これが限界です。
二元的思考はこれまでの社会を形成するにあたって、とても重要な思考の枠組みでした。しかしインターネットで世界が身近になり、これだけ大きな欺瞞が可視化されてしまう以上、その役割は終焉を迎えているように思えます。
全ての問題は人間自身にある
この認識と、それを超える実践をもって第三極、新たな僕らの旅が始まるのです。
これは正真正銘の豊かな道。いよいよ目に見えてきました。